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熱帯魚水槽で活性炭を使う最も重要な理由

  • 執筆者の写真: Hadesu
    Hadesu
  • 2023年6月6日
  • 読了時間: 4分

 熱帯魚の飼育【淡水】で何かしらの濾過器は、皆さん使われているかと思います。

 濾過器に入れる濾過材は、水の中に含有する懸濁物質を濾し取り、水をきれいにする役目があります。

 私の場合は、活性炭は水が黄色くなる時などに使用しますが、種類と価格が別れてあり、どれを使ったらどの程度効果があるのかも考えて選定しなけれびならないので結構しんどい思いをしました。

 活性炭の効果を最大限に活かすにはどするのか?を下記に開示していきます。

まずは活性炭の起源

活性炭の歴史を紐解くと、古代エジプトで活性炭を薬用として使っていたという記述が残されており、紀元前1550年までさかのぼることができます。その後、長い間、医薬や精糖工場の脱色用として粉末状の活性炭が使用されることとなります。活性炭とは | 活性炭講座 | 活性炭総合メーカー 大阪ガスケミカル株式会社

また紀元前約200年の写本には水の精製には木炭でろ過するとよい、との記述があります。活性炭とは?活性炭の種類、製造方法、効果

 濾過としての使用は紀元前約200年前【約2200年前】から始まったとされています。

 そこから18世紀【約300年前】ちょうど産業革命の時代に研究開発が盛んになり、精度が向上して行って現代の活性炭に繋がっています。

水槽内での効果とは

活性炭は濾過出来るものと出来ないものがあります。硝酸塩などは吸着せず、活性炭の穴より小さな物質を吸着します。

活性炭は、どんな物質でも吸着できるわけではない。例えば、活性炭の表面は非極性の性質を持つため、水のような極性分子に対しては吸着力が低く、活性炭が持つ細孔よりも小さな粒状の有機物を選択的に吸着しやすい。活性炭

 つまり、水中に含有する微細な懸濁物質【黄ばみの原因】やミネラルを良く濾してくれるのが活性炭になります。

 また、熱帯魚や微生物の代謝に必要なミネラルが吸着され枯渇する恐れがありますので、注意が必要です。

 また、活性炭自体はアルカリ性なので、吸着する度合いでpHがアルカリに傾く場合が有りますので、注意が必要です。

 熱帯魚は急激な変化にとても弱いので、私は珊瑚砂を用いて上記2つの注意点を解消しています。

実際に使ってみて実感が、得られなかったら効果なし

 活性炭の濾過材も種類があります。マットに染み込ませた物や形の整った物や入れ物もさまざまです。

 なので当然それぞれ効果のあり方や出方は違うので、実際に投入してみて何も変化が無いのなら活性炭の恩恵は受けれてないと判断して良いでしょう。

 私が、実際に色々試してみて効果が目に見えて分かるのが無く、良かったかな?と思う商品の長所を選抜し作ったのが一番効果があったと思います。

 具体的には、活性炭は天然物の大きめの粒を使い、入れ物はメッシュ素材で通水性の良い物を使い投入しました。

 上述していますが、活性炭は黄ばみの要因である微細な有機物及びミネラル類なので、効果として水の透明度が上がり、デメリットとして、ミネラルが枯渇します。

 その対策として珊瑚砂を、用いてミネラル類を供給します。珊瑚砂はpHを7【中性】にしようとする働きがあります。なのでpHが7以上あれば溶解が止まり、7以下になれば溶解すると言われています。

 なので珊瑚砂を入れておけばミネラル類が枯渇し、酸性【pH7以下】に傾けばミネラル類を放出してくれるので生体に異常が起きにくくなります。

新品を使う時には水洗いをしよう!

 新品を水洗いすると黒い水になります。その粉にも活性炭の効果は発生しますので、熱帯魚やベントスの間近で効果が出てしまうと異常が出る場合があります。特にベントス類はデトリタスよりミネラルを補給しているとされていますので、一気にミネラル類が枯渇し代謝機能に異常を起こし、免疫力の低下や突然死する事があるので注意が必要です。

使い方

活性炭の効果から見て大きな有機物ではなく、微細な有機物に接点が来るのが好ましいので、ウレタンマットで大きな有機物を濾しとった後に来るようにセットすれば効率よく吸着してくれると思います。

1.1番上【排水が最初に通る場所】にマット

2.活性炭

3.無機化合物用の濾過材等

 活性炭の表面が汚れてしまったら吸着も阻害され、効果を発揮できないので4〜7日に1回は洗浄する事が好ましいです。

まとめ

 活性炭の効果を日々水槽を鑑賞する中で観察して理解を深めていくと、美観も良くなりとても良い濾過材と言えます。

ps.ここでは淡水の水槽としての見解ですので、海水とは別で捉えて貰えると幸いです。

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