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地球温暖化と無換水濾過

  • 執筆者の写真: Hadesu
    Hadesu
  • 2023年6月13日
  • 読了時間: 5分

 水替え不要の方法【無換水濾過】と地球温暖化温暖化には密接な因果関係があり、人類が今後生存及び繁栄し続ける為には前述した関係を深く理解してコントロールする必要があると思っています。

地球の気温が上がると水中では、アオコが発生しやすくなり、飲み水として利用出来なくなったり、生態系に大きな影響を及ぼします。

地球温暖化とは

18世紀半ばからの産業革命以降、人々が石炭や石油など化石燃料を大量に使うようになり、大気中へ排出される二酸化炭素(CO2)が増え続けて、温暖化が起きている。

そもそも地球温暖化ってなに?:東京新聞 TOKYO Web

水質汚染の原因は、水を直接汚染するものだけではありません。地球温暖化も原因のひとつです。水温が上昇することによって、植物プランクトンの増殖や生態系の悪化などが起き、水質の悪化につながっていると考えられています。その他にも、海面上昇による地下水の塩水化や河川取水障害など、さまざまな要因が水質を変えてしまっているのです。

水質汚染の原因とは|汚染の現状や家庭で取り組める対策までまとめて解説|EGR

現在、地球温暖化はどの程度あがってきているのか、を気象庁は下記のグラフに開示しています。

2022年の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991~2020年の30年平均値)からの偏差は+0.24℃で、1891年の統計開始以降、6番目に高い値となりました。

気象庁 | 世界の年平均気温

 対策は打っているが中々難しい

アオコの中身は植物プランクトン【主にシアノバクテリア】であり、工業排水中や生活排水中等に含まれる多量の有機物が湖や池などに流れ込み、富栄養化した時に起こるようで気温の上昇がさらに追い風になっています。

窒素・リンの供給過剰が問題であるとして、最近、中国では、環境基準が強化されていますが、水質の改善には至っていないようです。

アオコの発生しない湖のために私たちは何をすればよいのでしょうか|環境儀 No.73|国立環境研究所

無換水濾過と富栄養化の関係

 閉鎖的空間【水槽内】で熱帯魚を飼育すると、排泄物とエサの混入によって空間内の水はどんどん富栄養化していきます。

 その点では、上述している河川の富栄養化していく過程と変わらないので、水槽内で熱帯魚が飼育できて富栄養化が解消する方法があれば、それはアオコの解消方法とイコールになると考えています。

 現在は主に濾過器を用いて物理的に懸濁物質を除去する手段と微生物に分解してもらう生物濾過の2つを用いて、残りの硝酸塩などは水草に取ってもらいながら水替えで解消していると思います。

 しかしながら、水草が取り込む硝酸塩の量より増える量の方が多いため効率よく除去する手段として脱窒があり、淡水においては、嫌気環境にて何らかの炭素源を用いる手段がしられています。

 では、水替えを無くす事に係る上述している【物理濾過】【生物濾過】【植物の吸収】【脱窒】が全て作用した状態で無換水にて飼育したなら、熱帯魚とその他水生生物がスクスクと成長していけるでしょうか?

 ビオトープとして考えたなら少量の熱帯魚と言う条件で可能かもしれませんが一般的な飼育論で言う1L/1匹では100%不可能と言えるでしょう【立証済み】

 たとえ全ての項目をクリアしたとしても、毎日水生生物が代謝によって消費していくミネラルは枯渇していく為、水中の環境は偏っていきます。

 そうすると、一部の生物【主に植物プランクトン】が爆裂する様になります。そして高等生物【熱帯魚等】は代謝異常によって免疫力が低下していき、弱い者から感染症にかかっていきます。

 たとえ塩浴や薬浴で一時的に治したとしても、環境が変わらない限り感染し続けます。

 実施例では主にカラムスナリス菌或いはエロモナス菌による感染症の症状が確認できています。

つまり、植物プランクトンが爆裂して夜に酸欠になって⭐︎するのもあるでしょうが、それ以前に高等生物が生存できない偏った環境になってしまう事がアオコにとってはプラスに働きさらに爆裂して悪さしているととらえることが出来ます。

環境の形成

 上述している偏った環境とは、好気的、通性嫌気的、嫌気的格空間のどれかが欠けているか、独立しているか、或いはその両方の時に偏っていると言えます。

 例えば、水槽の底に溜まるデトリタスが独立した環境になるとヘドロと言われる有害な物に変わってしまいます。

 また、全ての環境にはそれぞれの微生物が生息し、相互に関わる事で物質が循環され、正常な代謝ができる様になる事で偏りが発生せず、熱帯魚等の高等生物の代謝も正常に行われる様になり、免疫力の低下を防ぐ事ができます。

すなわち、アオコの発生にせよ水槽での飼育にせよ、上述している各環境の形成と枯渇しているミネラルの供給によって高等生物の生存は可能になり、よってアオコの発生は抑えられると考える事ができます。

まとめ

 地球温暖化によって水中の各環境が何らかの形で変化して、或いは植物プランクトンの優位な環境になり、ミネラルを独占してしまう事でアオコの発生が増えると捉える事ができ、打つべき対策も見えて来ると思います。

 ちなみに堂々とアオコについて意見してますが、対策はした事ありませんので悪しからず笑

 また、水槽内での飼育において、水替えをしなかったら悪くなると言うのは、水替えをしなかったからではなく、ミネラルの枯渇によって格生物の代謝が正常に出来なくなるから、水替えをし、補給すると考えた方が飼育は上手くいきます。

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