アフリカンシクリッドムブナの卵と孵化の様子
- Hadesu
- 4月12日
- 読了時間: 2分
更新日:4月15日
ムブナは、マラウィ湖原産の岩礁域に生息するアフリカンシクリッドの仲間です。多くのムブナはマウスブルーダーであり、メスが卵を口の中で保護し、稚魚がある程度成長するまで育てます。
卵と孵化の様子
産卵: オスは縄張りを持ち、岩の表面などを清掃してメスを誘います。成熟したメスは、オスが準備した場所に産卵します。

受精: メスが卵を産むと同時に、オスは放精し、卵は口の中で受精します。
抱卵: 受精卵をメスが口の中に含み、抱卵します。この間、メスはほとんど餌を食べずに卵を保護します。
孵化: 卵はメスの口の中で孵化し、稚魚となります。孵化した稚魚は、しばらくの間メスの口の中で安全に過ごし、卵黄嚢の栄養を吸収しながら成長します。
稚魚の放出: 稚魚がある程度成長すると、メスは稚魚を口から吐き出します。最初は危険を感じると稚魚は再びメスの口に戻ることがありますが、徐々に独立していきます。
繁殖行動の特徴
マウスブルーディング: メスが卵と稚魚を口の中で保護する行動は、ムブナを含む多くのアフリカンシクリッドに見られる特徴です。これにより、外敵から卵や稚魚を守り、生存率を高めます。
エッグスポット: オスの尻ビレには、卵に似た模様(エッグスポット)があります。これは、メスが受精の際にオスの尻ビレに近づき、卵を口に含もうとした時に放精を促すためのものと考えられます。
ペア形成: 繁殖期には、オスとメスがペアを形成し、協力して繁殖を行います。
観察のポイント
産卵期のオスは、鮮やかな婚姻色を発現し、積極的にメスを追いかけます。
抱卵中のメスは、口元が膨らみ、あまり活発に泳ぎません。
稚魚が放出された後は、親魚が稚魚を保護する様子が見られることがあります。
ムブナの繁殖は、アフリカンシクリッド飼育の醍醐味の一つです。注意深く観察することで、興味深い繁殖行動や子育ての様子を観察することができます。
Comments